連載記事5.番外編-PV公開記念

今回は始めに!先日YouTubeにて公開されたKENGOさんとFumiyaさんのコラボ曲Unfairのプロモーションビデオを筆者(中田)が早速拝見。とても綺麗な映像が繰り広げられ、それぞれのシーンが際立つ展開となっている。
最後は2人揃ってのシーンで曲と共に終わりを迎える。自然ともう一度再生ボタンを押し、観ていた自分がいた。

以前のインタビューでも掲載しているが、撮影の日 2人が再会したのは実に1年数ヶ月ぶりだったという。完成した作品を観てもブランクを感じさせることはなく、さすがプロフェッショナル。の一言では片付けられないが、2人の組み合わせはごく自然であり、バランスのとれたものに感じた。

前回までの話の流れは一旦中断し(次回以降に続く)改めて撮影に関してのこだわりやSNSとの向き合い方を中心にインタビューをお届けします。

以後 筆者 中田享:(中)    KENGO:K

中: 「Unfair」ビデオ公開おめでとうございます。とても素晴らしかったです。

K: ありがとうございます。皆さんのお陰で公開までに至りました。

中: ご自身が気に入っているというシーン(壁を中心に2人が歌う)を筆頭にかなり印象に残るシーンが多く、存在感に圧倒されました。
公開してからの反響はどうですか?

K: まずまずというか、いつもとあまり大差はないです。喜んでくれる方々はいますね。

中: この連載企画の記事の公開も重なり、曲の聴き方が変わったというようなコメントも見ましたが?

K: どちらかというとこのインタビューの方が反響があるみたいで、どちらにしろ少しでも影響を与えられた人がいたなら、作った甲斐も話した甲斐もありました。嬉しいです。

中: YouTube含めSNS等もほとんどコメント等の返信はしていないようですが、そこには何か理由が?

K: SNS上ではファンの方にも前はいいねとかコメントも返していたんですけど、それを続けていく上で個人的に良くないことが沢山出てくるなって気付いたんです。実際コメントがあるとめちゃくちゃ嬉しいんです、無いと寂しいし、ちゃんと見てますよ。嬉しいコメントは時間が経っても何回も見に行ったりもするので。

中: アーティストの中にはコメントを受け付けない仕様にしている方もいらっしゃいますが、そういった手段も考えたことはありますか?

K: それはなかったと思います。良くも悪くも反応は知りたいですし、受け付けなくしたら良い反応も自分に届かなくなるじゃないですか。

中: 反応はやっぱり欲しい?

K: 勿論です。そういうので、拡がっていくのって凄く大きいんですよ。コメントなかったら、誰も見てないのかなって思いません?海外のアーティストの動画とかコメント読んでる内に動画終わっちゃって何回も再生して読んだりすることが結構あるんです。

中: 返信を敢えてしないというのは具体的にどういう意図があるのでしょう?

K: 今の世の中ってお客さんと距離をどれだけ縮めて自分を好きになってもらえるかというのもアーティストの役割の一つだったりするんです。

中: ネットやアプリが普及したからこそ何気ないコミュニケーションもとりやすくなりましたよね。

K: もっと沢山の人に支持されたい、応援されたいっていう気持ちがある限りはそうなる為に日々動いていくと思うんですけど、それぞれにアクションしていたら、数が多くなった時、それこそ窓口を閉鎖するか、完全に放置しないといけないことになると思うんです。

中: 現に段々と人気の出てきたアーティストは返信をしなくなる。というより出来なくなるというのが適切な表現かとは思いますが、SNS時代のあるあるですね。

K: 僕の場合はそんなに数が多くなくても本業に支障を来すだろうと思ったので、波もあるので。早い目にちゃんと決めておこうと思ったんです。最低でもスタンプは見たよって意味で返す努力はしています。
ネット注文とかは自分で受けてるので、商品と代金のやり取りに関しては迷惑のないように早く対応するよう心がけています。

中: 作品を発表することが最大の感謝の気持ちというKENGOさんの発言が浮かんできたのですが、それを考えると納得できますね。SNSやライブ配信等は苦手な分野なのでは?

K: そうなんです。1番やりたいことを本業としたいなら集中しないといけないじゃないですか。なにをもってファン想いとするかは人によって全く違うと思います。それぞれの正解があって、僕が誰かのそれに当て嵌まらないことも当然あります。
でも僕は自分なりの正解をもって大切に思っています。
SNSやコミュニケーションツールが苦手なのも正直大いにあります。ツイートひとつにしても文面で与える印象が変わってくるので悩むことが多々あって。書く内容は決まっていてもニュアンスで悩むと、めんどくさいんです。だからインタビューが一番リラックスできますね。
無理して元気な自分を作って発信するよりかは自由にいたいので、SNSは宣伝メインになってます。

中: KENGOさんを知れる数少ない場所でもありますよね。

K: 客観的に見てもあんまり僕という人間はSNS上では見えてこないので、今回のインタビューとか、しっかりお話できる機会が1番知ってもらえるきっかけになるとは思います。

中: 苦手なSNSやコミュニケーションツールを使い続ける為の秘訣は?

K: 普段からプライベートは自分から連絡する事とかほとんどなくて。仕事の連絡は自分からしますし、手が空いてる時は最優先で返してるんですけど。仕事の連絡以外が滅多に来ることがなくて。
だから余計にSNSからの影響を大きく受けやすいのはあると思います。
SNSは開いた途端に誰かの情報が入ってくるので、それがどんなものだとしても自分の心が乱れないように統一して整理してます。だから続けられていますね。

中: アーティストを応援する人たちにとっても情報を得る上で欠かせない手段のひとつになっていますよね。

K: そうなんです。応援してくれる人が自分きっかけでSNSを始めたりすることもあって、自分のこと以外にも様々な情報が目に入ってくるものなので、どうかそれで毎日が嫌な気分になったりすることがなければいいなって願ってます。

中: とてもファン想いな一面ですね。この記事でKENGOさんの想いを知る方も多いかもしれませんね。

中:さて、撮影に関しての質問をいくつかさせて下さい。初めてのPVを制作して1年半程でしょうか、今回の「Unfair」を見ても、カメラに向かっての表現力が断トツに変わってきている印象を受けました。

K: ありがとうございます。

中: 昨年末から割と早いスペースで作り続けている中でこうも変化を見られるのは素人目から見ても、いわゆる「慣れ」というものだけではない気がするのですが、作中の表情や演技はどのようにして身に付けられたのでしょうか?

K: 慣れは大いにありますね。初めてのアーティスト写真撮影の時なんかはガチガチでしたし、初めてのPVの自分もひどいなーって後から見て思います。今年出したものでも、もっと出来たやろ!ってダメ出しできる点は正直数えきれません。こんなん言ったらダメですけどね。悔しいけどその時はそれが自分にとって出来るベストであり実力だったということです。認めた上で自分の作品は好きですよ。それに今は少しでも前より良いものにできる自信があります。

中: 常にご自身の中で振り返り反省をしながら次に繋げるというサイクルがあるのでしょうか?

K: そうですね、撮影に関しては予算やスケジュールの問題とかもあったりして、いわゆるリハーサルがなくて、直前に確認程度でいざ本番って感じなんです。だから、日々のイメトレがメインで、表情や仕草、動きは事前に固めすぎてしまうと照明が邪魔になったり、モニターで見たらあれ?ってなることがよくあるので、ほとんどがアドリブだったりします。リハがなかったり、セリフがないからこそ、それがやりやすいというのもあります。勿論、上手くいかない時も多々あります。

中: ご自身の中で参考にしてきたものは?

K: 映画やPVはどれをとっても勉強材料です。後はそれを見ながらこんな時自分はどうするかと考えたり、過去の自分を思い出してそこから当てはまる感情や表情をすっぱ抜いてくるような感じです。これは1番事前に予習が必要なので凄く神経使いますね、個人的に。

中: 初めから得意だったというわけではなく、日頃から勉強や意識をされていると?

K: 元々才能があるわけではないので、興味や意志を尊重して、独学ですが少しずつ自分にはなにがマッチするのか研究しています。

中: これからがより楽しみです。撮られる際にはアングル等もご自身で?

K: そうですね、写真の時もそうなんですけど、動画は特にカメラの高さや自分への角度、アングルにはうるさい方だと思います。というのも顔のパーツが整っているわけではないので、アングルによっては凄く見映えが変わってくるんです。パーツ修正とかは全くしていないので、その時撮れたものから使うしかないんです。そうなるとかなり僕としては慎重にならざるを得ないといいますか。

中: 周りからすればそれほど気にならないところもKENGOさんからすればこれは!という場面もあったりするわけですね、カメラマンさんとの連携も大変なのでは?

K: カメラマンさんは1番大変だと思いますね。僕は1番めんどくさいクライアントではないでしょうか。いくらお金を払っているとはいえ、リクエストもかなり凝っていたり、数も多かったりする時もあるので。その場で演出を考えたりもするので、相当神経使って撮ってくれているはずです。

中: 映像関係ではほとんどが同じカメラマンさんとの作品になっているようですが?

K: 元々 映像に手を出した時期が僕と同じタイミングぐらいで、それまでアーティスト写真をメインに度々撮ってもらっていたんです。何作か作ってもらってやっぱり仕事がしやすいですし、僕が無理を言ってもそれをどうにか出来ないか考えてチャレンジしてくれるんです。どんどん新しいものを取り入れる努力をされていて、それに対応できる柔軟性のある方なので、凄く楽しいです。

中: 信頼して作品作りができている実感があるということですね?

K: はい。信頼しているからこそ、続けて仕事を依頼したり、その上で自分のアイデアを共有することも出来ます。基本僕はあんまり自分のそういうのって簡単にシェアしたくないんです。アイデアは仕事の材料、財産にもなると考えているので。

中: そうなると、KENGOさんの寄せている信頼度もかなり高いものに感じますね。今後も更に素敵な作品が増えていく方を期待しています!

K: 頑張っていきます。

中: では番外編、最後にインタビュー記事に関してのお話を。4回に渡って公開してきた記事には今まで語ってこなかったエピソードも含まれていたと思うのですが、普段KENGOさんを応援してくれているファンの皆さんは勿論の事、中にはプライベートで交流のある方もご覧になるかもしれませんよね。

K: そうですね、これからずっと残る記事なので見つけて読んでくれる人も増えてくると思います。

中: KENGOさんというアーティストや曲に対しては勿論なのですが、1人の人間として感情移入してしまったり、上手く消化しきれない思いを抱く方もいるかもしれません。KENGOさんを知っている方、応援している皆さんにどんな言葉を届けたいですか?

K: そうですね、真面目に言いますと。

僕は感受性を尊重します。そして感謝します。あなたも大事にしてください。
あなたにしか分からないことがあります。
共鳴しているように感じたならまるっきり同じではなくても何か似たものがあるのだと思います。
出会ってくれたことに心から感謝します。

はい。

中: KENGOさん、勇気づけられる素敵なお言葉をありがとうございました。

次回からは連載記事4に続く内容をお届け致します。ブログやPVの感想はYouTubeのコメント欄は勿論の事 Twitterのリプライでも受け付けているそうです。
思いの丈を綴ってみてはいかがでしょうか。

                                    筆者 中田享

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