連載記事2.Unfair(アンフェアー)とは

今回は新しく公開されるPV
KENGO × Fumiya -Unfair version K-
について、曲の制作から撮影に至るまで、そしてコラボ展開の今後に迫る。

以後 筆者中田:中 KENGO:K

中: 新しいPVの完成、そして公開間近ということでおめでとうございます。

K: ありがとうございます。

中: Unfairという楽曲は以前リリースされたCDの中の一曲ですね?今回のタイミングでPVの制作は何か特別なきっかけがあったのでしょうか?

K: はい、元々はもう2〜3年前に完成してリリースしていた曲なんですが、コラボ曲故にあまりライブでも歌う機会もなくて。
今年の春すぎぐらい、Fumiyaくんの方からアルバムの配信リリースをする際に僕とのコラボ曲を収録してもいいかという連絡が来たんです。

中: 今回の楽曲コラボされているFumiyaさんですね。

K: そうです。そのタイミングでPV作ろうという話を持ちかけて、快く承諾してくれました。僕は過去作品含めてすべての曲でPVを作りたい人間なので、今回のタイミングを逃す訳にはいきませんでした。

中: PV制作にあたってボーカルも再レコーディングし、新しいバージョンになっていますね?

K: そうなんです。2〜3年ぐらい前の曲なので、今の自分たちを反映してPVを撮れたらと思ったのでこれも提案させてもらいました。

中: オリジナルバージョンを聴いたことのある人には聴き比べてほしいですね。
PV演出は今回もご自身が?

K: はい、PVの土台となる部分と自分の出演シーン、2人合わせてのシーンは案を出しました。Fumiyaくんも自分のシーンの演出で案を出してくれて、意外とスムーズに進んだようには思います。曲の作詞を僕がしているのもあって、世界観はいくつかありましたが、今出来そうなものを選んでピックアップしました。

中: ストーリー的にはどういったものでしょうか?

K: 歌詞は周りの誰かではなく自分自身に向けたものなんです。PVでは理想の自分と今の自分の相違をテーマにしています。

中: お気に入りのシーンは?

K: 壁を挟んで2人が歌うシーンがあるんですが、そこは自分のリクエスト通りに撮ってもらえた上で仕上がりも凄く素敵だったのでかなり気に入っています。

中: 公開を楽しみにしています!共演自体が1年数ヶ月ぶりということでしたが、撮影中の雰囲気はどうでしたか?

K: とても良い環境だったと思います。事実楽しかったですし、合間に座って話したりするのも本当に久しぶりだったので、「全然連絡くれなかったね。」とか冗談も言ったりしながら、お互いの活動の事とか報告し合いました。
カメラマンはいつもと同じ方にお願いしていましたし、スタッフさん達は初めての方々でしたが僕の案を可能な限り忠実に再現できるように臨機応変に対応してくださったり、とにかく気配りが上手な方々で、本当に助かりました。僕が依頼する撮影って物凄く面倒くさいんです。それでも僕の要望を尊重してくれて、こんな人たちがいれば僕もまだまだ頑張れそうだなって、また一緒に働きたいと思ったのを覚えています。

中: 周りのサポートあってこそ実現できる、より良いものに近づけていけることって沢山ありますよね。素晴らしい現場だったんですね。提案することが多いKENGOさんですが、現場ではスタッフ等含め人数も多くなった場合に言いにくい事も出てくるのでは?

K: 僕は基本的に団体行動には向かない性格で、マイペースなんです。
自分が依頼したからには、自分が目指すものを共有して、そこに歩み寄ってもらわないといけないのもありますし、完成した時に自分が今出来ることをやり切って体現したと思えるものにしたいんです。
そういう時は大人数であろうと不思議と団体行動も大丈夫というか。周りもちゃんと仕事として役割を果たしてくれているからこそ、成り立つんだと思います。

中: 今の時代 PVを作るのもメジャーレーベルですら大変という話は度々耳にしますが、自分でお金を出して作るというのは相当な費用もかかるでしょうし、本数も多いですからそれぞれにかかる本気具合が違いますよね。

K: 自分が出資しているからこそなんですが、例えばこれがカメラマンさんと共同出資とか今回のような他のアーティストと共同だと、自分の要望や考えも上手く調和させたり、妥協する事は可能です。
全く自分が出資なく逆に報酬をもらう立場の場合は相手の要望に出来る限り忠実になりますし、誠実でありたいと思います。そうでないといけない。理解を示せてなんぼといいますか。プロの多くの方がこの考えを持っていて。
自分が依頼して多くの人に力を貸してもらうことは僕にとって凄く有意義で効率が良いんです。

中: 自分の作品を大事にしているからこそ、依頼するからには携わる人にも大事に考えてほしいということですね。
それは楽曲制作でも同じく?

K: 勿論です。ただ、楽曲制作は作曲家さん達に最初の土台のリクエストをお伝えして後はお任せする事が多いです。そこが映像との違いですね。

中: 興味深いですね、もう少し詳しく聞いても?

K: 映像の場合は曲の最終形態のひとつであって、作り終わってからやり直しをするにはコストも馬鹿にならないですし、自分の中に正解がある故にこっちもありかもなーっていう大幅な変更が効かないんです。

中: かなりリスクが伴いますね。

K: 曲の場合は作曲家さんが自分のリクエストを基に作ってくれた音源を聴いて、そこから聴けば聴くほどに色んな世界が見えてきたり、過去の自分が巡ってきたりするんです。そこから歌詞を考えてメロディーにはめていくので、方向を定めたり作り込んでいくことが幾らでも可能なんです。
予めこういう歌詞で、最終こんなPVにしたいんです!っていう要望を曲が出来る前にすることはほとんどないので。

中: 今回のUnfairという楽曲もその手順で?

K: そうですね。音源聴きながら歌詞は何回も作り直した記憶があります。

中: 最近 不公平(Unfair)だなと感じた出来事は?

K: なんでしょう。とくに思い当たらないです、ごめんなさい。

中: 信じれば救われるわけじゃないという歌詞が正にタイトルの象徴になっていると感じたのですが、具体的な実体験があったのでしょか?

K: 努力は報われるという言葉の裏にある見えないタイムリミットに対しての言葉でもあるんですが、昔 家庭が凄く荒れていて周りの同年代の子達が凄く羨ましかったんです。自分があんな環境にいたらって考えると不公平なもんだなって子供の頃は感じていました。

中: 隣の芝生は青い。ですね?

K: 知らないだけでみんな何かしら苦労してるけど、見た目だけで判断して不公平さを感じずにはいられない子供のような気持ちといいますか。
それを未来の自分が「生まれた環境を受け入れてここまで生きて来て欲しい」って投げかけているという側面があります。

中: といいますと、いくつものストーリーがあるということですか?

K: そうですね、今のは歌詞に込められたいくつものメッセージや意味の内のひとつでしかありません。
聴いた人が私の中のこれも当てはまるなと思ってもらえれば。

中: このインタビューを続けていくにつれて楽曲に隠されたエピソード等もお聞きしたいところです。
改めてPVの公開日を告知お願いできますか?

K: はい、KENGO × Fumiyaのコラボ楽曲
UnfairのPVは11月6日の21時にそれぞれのYouTubeチャンネルにてソロ場面の違うバージョンを公開します。
KENGOのチャンネルではKENGOのシーンの多いものを、FumiyaくんのチャンネルではFumiya出演シーンの多いものを。という形になります。是非両方共見てもらいたいです。
お互い今出来ることを精一杯やりました。

中: ありがとうございます!バージョン違いというのは初耳だったので、更に楽しみが増しました!
今作をきっかけに今後お二人の共演の機会は増えてくるのでしょうか?

K: 今回が最後という契約なんです。
というのは嘘でして、真実は神のみぞ知る!
というのも嘘でして、
ここからは次回ということで。お願いします。

中: あらら、ここで第二弾が終了ということですね。インタビューは続きますが、またの公開をしばしお待ち下さい。

PV公開まで数日、筆者も未だPVそのものは観ていないので、楽しみで仕方がない。読者の皆さんにも記事を読んで共に心待ちにしていて欲しい。
        インタビュー:中田 享


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